だいぶ前の話ですが「燃焼系、燃焼系、アミノ式～♪」という歌に合わせて、スリムな若い女性が回転運動？するCMが話題になったことがありました。
私はこのペットボトル飲料のCMを見ながら、「うまく考えたなあ～、騙される人多いんだろうなぁ」と思っていました。

何が「騙される」かって？
それは「燃焼系、燃焼系～」というフレーズと、アクロバット的な運動をしている女性、この両方を都合よく頭の中で結びつけて、これを飲むと「脂肪が燃える」⇒「食べ過ぎたものも燃やしてくれる」と勝手に考える人が、少なからずいると感じたからです。
まことにおめでたい人達です────CM作成側の思うツボですね。

医薬品や特定健康食品でもない限り、安易に効能をうたうと法律に触れるので、脂肪燃焼を助けるとか、まして痩せるなどという言葉はCMに使えません。
なので反則スレスレで、何となく「そうじゃないかな～？」と思わせるような表現を考えたんですね。
燃焼系…どこにも「脂肪」とは言ってないんですけど…（＾ ＾;ゞ
当時ダイエットに良さそうだからと、この飲み物を手にした人も多かったのではないでしょうか？

それ自体にたいした害はないとしても、困るのはこういう「痩せると思わせるような食品」を食べて、ダイエットしたつもりになることです。
正しいダイエットの妨げになるんですね。

ダイエットに効くような言い方をすれば商品が売れると分かっているので、メーカーは「そうだと思わせる」巧妙な売り文句を色々と考えてきます。
「からだスッキリ」「スリムな毎日に」なんていう言葉に騙されてはいけませんよ。